【地獄耳スクープ】トヨタOEM車のダイハツへの影響、三菱デリカD:5が好調、スバル車の納期が延びる?

月に200店のディーラーを回る遠藤徹氏。その遠藤氏が足で稼いだディーラーでの最新情報を毎回お届けするのがお馴染みの「地獄耳スクープ」。今回はトヨタのルーミー/タンクの余波がダイハツのあのクルマに飛び火してとばっちり? さらに堅調な三菱のデリカ、絶好調のスバルの納期情報をお届けします。

文:遠藤徹/写真:平野学、池之平昌信、三菱自動車
ベストカー2017年1月26日号


トヨタへのOEM車がダイハツの本家を苦しめる?

ダイハツが開発し、トヨタにOEM供給している「パッソ」「ルーミー/タンク」が好調に売れている半面、苦戦を強いられているのが、本家であるダイハツブランドの「ブーン」「トール」です。トヨタブランドとボディパネル、エンジンなど基本コンポーネンツを共用しているので、この新型コンパクト2ボックス勢はクルマとしての出来はいいのです。

販売面でも、低金利の残価設定クレジットやカーナビなどオプションサービスで買い得感をアピールしているのですが、販売実績はトヨタブランドの10分の1程度にとどまっています。ユーザーは同じモデルなら「トヨタ車のほうがアフターケアやリセールバリューの高さで有利」だから、ダイハツ車よりもトヨタ車を選ぶことになるそうです。

発売直後なのにこうした事態になっているのですから、今後ますます格差が顕著になりそうです。ただ、ユーザーサイドから見れば、代替え時の条件を考えず、最後まで乗りつぶすつもりなら、割安になるダイハツブランドを買うほうが得ともいえます。

OEMモデルは当然ながらエンブレムやデザイン以外の性能は同じもの。しかしブランド力の差でここまで差が出てしまうことも多々ある

三菱デリカD:5が堅調ない推移

デリカD:5のクリーンディーゼル車が好調な販売推移をみせています。2016年9月までは500台以下にとどまっていたのが、10月以降は950台以上に急増しています。

10月下旬にはディーゼル車にお買い得な特別仕様車を設定し、以降さらに勢いが増している状況にあります。今後1000台の大台突破も射程距離に入りそうです。

唯一無二の存在として長年愛されてきたデリカ。三菱を支えてきた車種だけに今後の推移も気になる

スバルが海外市場好評で国内の納期延びる?

スバルのインプレッサはじめ、レガシィ、レヴォーグ、フォレスター、XVの各車種が軒並み2~3カ月の納車待ちとなっています。インプレッサは新型に切り替わったばかりで多数のバックオーダーを抱えているので、納車待ち期間が長いのは理解できますが、ほかのモデルは別の理由があります。

アメリカ、ヨーロッパ各国からの引き合いが多く、生産が追いつかない状態のため、国内に供給する分が後回しにならざるを得ないためのようなのです。スバル販売店にとっては、納車しないと収益にならないので、頭を抱えている状況にあります。

国内販売台数も好調なインプレッサのみならず、登録車各車が納期が延びている。グローバル市場での好調は嬉しいニュースだが……