2017年タクシー界が変わる? トヨタJPN TAXI発表

タクシーといえばコンフォートにセドリックが長年の定番だ。日産セドリックに関してはNV200へのスイッチがすでに始まっているが、最大手トヨタは2016年末にまったく新しいタクシー専用車を発表した。それがJPN TAXI。2017年、日本のおもてなしが変わる!!

文:ベストカー編集部/写真:西尾タクト
ベストカー2017年1月26日号


安全に快適に、そして日本を代表するタクシー専用車に

現在トヨタはクラウンセダン、クラウンコンフォート、コンフォートと3モデルをタクシーとして販売しているが、対歩行者の安全基準強化によって生産中止が決まっている。その後継モデルというか、トヨタのタクシー専用モデルがこのJPN TAXI(ジャパンタクシー)だ。

トヨタとタクシーの繋がりは古く、1936年に発売したトヨタ(当時はトヨダ)初の量産乗用車AA型がタクシーに使われ、乗用車として性能を磨いたという歴史がある。今回も収益性は高くないタクシー専用車の開発を乗用車以上の規模とお金を使って進めてきた。

JPN TAXIが目指したものは3つある。

①お年寄りやハンデのある人に優しいタクシー
②環境にやさしく安全なタクシー
③東京オリンピックに向け観光振興にひと役買うための、ひと目でわかるタクシー

一見するとロンドンタクシーに似ているが、「乗降性や広さを考えると(ロンドンタクシーは)ベンチマークになります」(チーフエンジアの粥川宏氏)。独特のずんぐりむっくり感は意味があってのこと。

LPGハイブリッドを搭載した理由については「地方ではLPGスタンドが減っていますが、都市部では72~73円/Lと安いLPGの恩恵はまだまだ大きい」(粥川氏)との判断による。

動力性能はアクアやシエンタといった1.5Lガソリンハイブリッドと変わらず、燃費は市街地での実用燃費でコンフォートの2倍となる12.0㎞/L弱を目標としている。JPN TAXIは2017年中に正式発表され、350万円以上となりそうだが、経済性のよさから5年50万㎞走行時で約260万~300万円のコスト低減が見込まれる。

プラットフォームはシエンタがベース。全体的に厳しかったタクシーの乗り心地も改善されるはずだ

最大のトピックがタクシー専用車では初となるセーフティセンスCの搭載。自動ブレーキ装備で事故率もグッと減るはずだ